
今秋盛岡ツイードのポーチ、マットとコースターに続き納品しました。
こちらは雑貨店
「hina」さんにお届けしました。
グリーンとからし色を含む7色です。
布の厚みがふっくらとボリュームを出していて手に取るとそのあたたかさが伝わってきます。
革のアクセントがツイードととっても合っていて、バランスもいい具合になっています。
震災のあと、思うように糸を紡いだり織ったりする元気が出なく
ミシンを出してリネンの小物を作ったりしていました。
そんな時、友人から「福島の被災した子供たちにスクールバッグを作って」という
呼びかけがあるというメールが届きました。
早速布とテープを買い、指定されている大きさ、形に、4個(男の子用と女の子用)作ったり
しました。
その時 こう思ったんです。
「あー誰かの役に立つ物を作るって、物を作ることに向かうって、こんなにうれしく
心がホッとすることだったんだ」
私自身40年もの間、それなりに物を作り、仕事を維持し、生活の支えにもしてきたけれど、
辛かったり、プレッシャーに押しつぶされそうになったり、お金にならない空しさだったりと
結構大変だったんです。もちろん楽しいと感じたり、喜びや作る意味、意義はあるけれど、
まー楽な仕事ではなかったなと今も思っています。
もっと楽しく作っていいんだ、楽しさが伝わるような、生活に役立つ小物
それをウールの布でできないかなー、、、、
そうしてできたのが「盛岡ツイード」 なんです。
このポーチを見るとそのスタート地点を思い出したりします。
ちなみに、ヴォーグ社呼びかけのスクールバッグは、2000個の予定のところに
6万個集まったそうです。私と同じく4個作った人が多かったみたいです。
あの震災の時、私のように誰かのために・・・・が実は自分のためで、
物を作ることで心が救われた人がたくさんいたんですね。
- 作品紹介
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